大きくは人生、いや、もっと身近な生活の流れの中で、色々な人々との出会い、色々なメディアからの情報、仕事を通じての体験などを感学することで、自らにぽつりと湧きあがる感想を書きとめたのが「ぽつり草々」である。
一つのテーマに基づいて、思索したものでもなく、本当に、ぽつり、ぽつりの一言であって、脈絡がないかも知れないが、つぶやいたのは自分であり、自分は自分であるから、時に読み返した折に、自分の何かが発見できるかと思ってみたりする。
もし、ぽつり草々を読んでくれる人の感想や意見を聞くことが出来れば、新たな自分のあり姿を見つめ直すことにつながるかも知れない。
時々の生活のひと葉がいかに舞い散り、何処にたどり着くのか、限られた自分の命の世界を、手繰ろうと、ぽつり、ささやいてみるのである。
廣瀬 滋著